はじめに
家を建てるにあたってハウスメーカーにするか地元工務店にするかは検討するべき事項の1つでしょう。
この記事では僕が実際に家を建てて、ハウスメーカーと地元工務店どちらが良かったかをお伝えします。
ハウスメーカーとは?
そもそもハウスメーカーって何でしょうね?
ハウスメーカーは全国展開していてテレビCMを流している住宅建築会社かなといったイメージはあったのですが、正確に「ハウスメーカーとは?」が分からなかったので、ちょっと調べてみました。
Wikipediaには次のようにあります。
ハウスメーカーは、日本国内全域または広範囲の規模で展開する住宅建設会社に対する呼称であるが、正式な定義はない。8社会と呼ばれる組織に所属する企業(積水ハウス、セキスイハイム(積水化学工業)、大和ハウス工業、パナソニック ホームズ、ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)、ミサワホーム、住友林業・三井ホーム)を指すこともあれば、8社の他に新興メーカーである一条工務店やタマホーム等を含めて指している場合もある。 ハウスメーカーに類似するものとして、単独または少数の都道府県内で展開する住宅建設会社を「ハウスビルダー」と呼んだり、フランチャイズ展開している企業グループを「フランチャイズ系ハウスメーカー」と呼んだりするが、定義が曖昧なため、それぞれ自社では「ハウスメーカー」と称していることが多い。
ハウスメーカーと地元工務店の特徴
ハウスメーカーの特徴
ハウスメーカーには次のような特徴があります。
Point
・全国で規格が統一されているため品質が一定
・ブランド力がある
・資金力が豊富で経営が安定している
・耐震性など技術力が高い
・工期が短くてすむ
・住宅展示場で内覧ができる
地元工務店の特徴
地元工務店には次のような特徴があります。
Point
・ハウスメーカーよりも安くできる
・細かい要望に対応
・良くも悪くも地域密着型
・規格が統一されていないため品質がバラバラ
・資金力がないため倒産のおそれがある
地元工務店はコスパ最高
ハウスメーカーと工務店で家を建てる際に同じような間取りで見積りを取ると地元工務店の方が安くなるケースが多いでしょう。
何故ならハウスメーカーはテレビCMなどの広告宣伝費が住宅建築費に上乗せされているからです。
そして、ハウスメーカーで家を建てる際に、誰が実際に現場で建築をしているか知っていますか?
ハウスメーカー本社の大工さんが来て家を建てているのではなく、工務店に下請けをさせて工務店の大工さんが建てているのです。
ハウスメーカーで家を建てるということは、住宅建築費に下請け工務店への費用とハウスメーカーの利益が二重にかかっているのです。
ハウスメーカーで下請けに使っている工務店に初めから頼めば、ハウスメーカーの利益が不要な分安く建てられますから、同じ間取りの家を建てる際にも金額面だけを見れば、工務店に頼んだ方がお得なのです。
では、家づくりをする際には見積り金額だけを見て地元工務店に頼めば良いのでしょうか?
ハウスメーカーは品質が安定している
ハウスメーカーは品質が比較的安定しています。
ハウスメーカーの多くが部材を一括仕入れで統一のものを使用していますし、セキスイハイムのように工場で躯体や外壁などを作成し、現場ではユニットの組立と内装だけを下請け業者に施工させる場合もあります。
前述したように地元工務店に下請けをさせていたとしても、部材は全国統一ですし、ハウスメーカーの基準に沿って施工さているかハウスメーカーのチェックが入っていますから、全国どこで作っても品質は一定です。
我が家はセキスイハイムで建てたのですが、工事を地元工務店に下請けをさせるのは知っていたので、知り合いの工務店を使ってくれるようお願いをしたことがあります。
しかし、セキスイハイムでは登録している工務店でないと下請けをさせないらしく、断られてしまいました。
実際に我が家を担当してくれた下請けの工務店の大工さんに聞いたところ、セキスイハイムの下請け業者に登録になっており、セキスイハイムの家ばかり作っているようです。
また、セキスイハイム主催の研修・勉強会にも参加をしているとのことでした。
このように実際に施工するのは工務店であっても、ハウスメーカーが認めた工務店のみが施工しているので全国で品質が安定しているのです。
ハウスメーカーには高い技術力がある
ハウスメーカーは莫大な研究費をかけて自社製品の開発をしています。
オリジナルの耐震装置や全館換気システム、既製品ではない窓やドアなどの建具、外観・機能性に優れた外壁材等々。
他方地元工務店ではそんなことはしないですし、金銭的にできません。
窓も外壁も全部LIXILなどの業者からの仕入れたものです。
自社で製品開発をしない分、地元工務店はハウスメーカーより技術力が劣ります。
充実した換気システムや集中管理できるソーラー発電、優れた耐震技術などのハイスペックな家は地元工務店ではなかなか実現するのが難しいのが現実なのでs。
地元工務店は大きなトラブルに弱い
家を建てる以上、絶対に建築ミスや瑕疵などの建築トラブルがないとは言い切れません。
それはハウスメーカーでも地元工務店でも同じです。
ドアが開きにくいなどの軽微なトラブルであれば問題ありませんが、中には雨漏りや耐震性の問題など大きなトラブルになる場合もあります。
その際に、ハウスメーカーと地元工務店では将来の対応に大きな差が生じます。
完成した家に重大な欠陥があり、裁判などをして多額の損害賠償金を請求できたとしても、ハウスメーカーであれば潤沢な資金力がありますから、数千万円の損害賠償金を支払っても大丈夫でしょうが、地元工務店ではそうはいきません。
損害賠償金を請求された地元工務店は資金力が足りずに倒産してしまい、損害賠償金を回収できないままになってしまいます。
地元工務店は良くも悪くも地域密着型
地元工務店は良くも悪くも地域密着型です。
どこか不具合があれば、すぐに見にきてくれる工務店も少なくないでしょう。
これは地元工務店を選ぶメリットのひとつであることは間違いありません。
他方、地域密着型が悪い方に影響することもあります。
前述したように家を建ててもらったあとに、大きなトラブルがあった際などに知り合いの工務店に頼んで建ててもらった場合には、付き合いなどもありますから、なかなか訴訟などをすることが難しいでしょう。
そうなれば結局泣き寝入りすることにもなりかねません。
我が家をハウスメーカーで建てたことは前述のとおりですが、僕が工務店ではなくハウスメーカーを選んだのもこの点にあります。
何か不具合があり、こちらの要求と建築業者の対応が折り合わない場合には、最終的には不本意ながらADR(裁判外和解手続き)や訴訟でした解決できないこともあります。
そうなった際に知り合いの工務店を相手に係争することは避けたかったので、ハウスメーカーで建築することにしたのです。
建築業者倒産の可能性
知り合いの大工さんがいるから、知り合いの勤めている工務店があるからといった理由で地元工務店を建築業者に選ぶ場合もあるでしょう。
でも、その大工さんは30年後も元気に家を建てていますか?
その工務店は30年後も存在していますか?
35歳で家を建てたとして、ベテラン50歳の大工さんが建ててくれたとします。
30年後にアフターケアを受けようと思ったときには当時の大工さんは現役を退き、もしかしたら工務店自体も倒産などで存在していない可能性があります。
大手ハウスメーカーはその点、工務店に比べれば倒産などの危険性も少ないですし、60年間保証など長期保証をしているハウスメーカーもあります。
家は何十年と住む場所ですからアフターケアを継続的に受けることも考えて建築業者を決める必要があるでしょう。
結局ハウスメーカーと地元工務店どっちがいいの?
ここまで読んでいただいてハウスメーカーと工務店どちらが良いかは、結局は建築主が建築業者に何を求めるかによることが分かったと思います。
高い技術力や資金力を重視するのか、コストパフォーマンスを重視するのか等によってハウスメーカーと工務店それぞれメリット・デメリットがあります。
ハウスメーカーを選ぶにしろ、工務店を選ぶにしろ1社に限定せずに、まずは多くのハウスメーカーや工務店を知ることです。
それぞれ間取りや設備に特徴があるでしょうし、同じ条件で間取り図を作成してもらっても、それぞれが違う間取りプランを提案してくるでしょう。
まずは多くのハウスメーカーや工務店に建築プランの作成をしてもらいましょう。
そのうえでハウスメーカーと工務店それぞれのメリット・デメリットを知り、提案のあった建築プランを比較・検討して理想の家づくりをすれば良いのです。
失敗しない「住宅会社・ハウスメーカー・工務店」の選び方
すべての人がよい家づくりを望み、
すべての住宅会社がよい家づくりを謳っているにも関わらず、
家づくりで失敗する人が後を絶えないのはなぜでしょうか?
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HALプロフィール
2016年にセキスイハイムで60坪の注文住宅を建てる際に、価格交渉で1100万円以上の値引きに成功しました。
これからセキスイハイムで家を建てる方に『セキスイハイムから1100万円の限界値引きに成功した価格交渉方法』などをお伝えします。
また、間取り・不動産登記・固定資産税・住宅設備など幅広い知識を基に住宅に関する様々な情報をお伝えします。
保有資格:宅地建物取引士
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